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対談:人間の花を咲かせる生き方

「致知」

人間学を学ぶ月刊誌「致知」2018年7月号 特集テーマ「人間の花」において、巻頭の対談特集として松岡修造氏(元テニスプレイヤー)と道場六三郎氏(和食料理人)の対談記事が掲載されています。

 

どちらもその道を極め、かつ後進の指導にも当たっているお二人の人生経験から「人間の花を咲かせる生き方」というテーマで語られていて、大変参考になる記事でしたのでご紹介します。

 

今、この瞬間どう動くか

 

記事後半で道場氏が女優:宮沢りえさんの言葉を紹介しています。

一番好きな言葉は?と聞くと、こう返ってきたそうです。

 

「散ることを知りながら咲くことを恐れず」

 

深い言葉ですよね。道場氏も忘れられない言葉になっているそうです。

この言葉の意味を考えてみると、こういう意味ではないでしょうか。

 

”この先、いつか散るかもしれないけど、散るためにも今できることは咲くこと”

 

勝手な解釈ですが、含蓄のある言葉ですよね。あの演技力はこんな胆力から発揮されているのかと腑に落ちました。

 

これに関連して、道場氏は自身が料理人として駆け出しの修行中に壁にぶち当たった時、小さい頃から母親から言われた言葉が甦ってきたと語っています。その言葉は、、、

 

「何もわからないうちは、我を出してはいけない。鴨居と障子がうまく組み合わさっているからうまく開け閉めができる。それが合わなくなれば、障子の枠を削る。上の鴨居を削ることはしない。鴨居とはお店のご主人で、六ちゃんは障子だ。だから修行とは我を削っていくことだよ」

 

身の引き締まる言葉ですよね。

人間ほんの少しのことですぐに我が芽生えて、頭をもたげてくるものですから。

 

この二つの言葉から学ぶことは、”心の置き所一つで、今この瞬間の行動が変わる”ということですね。

道場氏も「環境は心の影」と言っています。

 

”人間の花”を咲かせるには「挫折を愛する」「諦めない心」

 

松岡氏は、先日の平昌五輪の取材を通した3選手の例を挙げています。

松岡氏自身は、「テニスの才能はない」と家庭内で言われ続けたものの(お父さんは学生時代テニスで日本代表に選ばれるほどだった)テニス好きで突き進み世界に出て行った経歴から、いかに人間は努力で変わっていくのかということを、あなたもご存知の通りの熱を持って語ってらっしゃいます。

 

「あの夢が私を強くさせてくれた」  高梨 沙羅

 

平昌五輪の前、ソチ五輪の時に高梨沙羅選手は「プレッシャーという言葉を知りません」と言っていて、結果が出せなかった。その時、「期待に応えられなくてすみませんでした」と言っていたそうです。

 

その2年後に取材した際、「必ずオリンピックの舞台で失速する夢を見るんです」と語っていたが、そこから風が吹こうが体調が悪かろうが、どんな時でも自分のベストを尽くせるようにとてつもない努力を積み重ねたという。

 

その1年後、「まだあの夢は見ますか?」と聞くと、、、

「見ます」

「でも、夢を受け入れられるようになりました」という答えが返ってきた。

 

そして、平昌五輪で銅メダルを獲った後に、もう一度”夢”について聞いてみると、、、

「あの夢を見てよかった。あの夢がなかったら今の私はいない。あの夢が私を強くさせてくれた。変えてくれた」と応えたそうです。

 

「幸せを捨てて、幸せを得たオリンピック」  羽生 結弦

 

あなたも記憶に新しいところだと思いますが、平昌五輪直前には羽生選手が大怪我をして出場が危ぶまれていました。

痛み止めを打たないと跳べない状態で、勝たないと意味がないという覚悟で本番に臨んで、男子シングルでは66年ぶりの快挙となる五輪2連覇を達成したましたね。

 

その直後に、「どんなオリンピックでしたか?」と尋ねると、

「とにかく捨てて、捨てて、捨てる作業をしたオリンピックでした」と答えました。

 

1つは、4回転ループという大技を捨てる。

1つは、好きなゲームをやめるという自分の「欲」を捨てる。

最後に、「幸せ」も捨てた。

 

「このオリンピックで何を得たのか?」という質問に、

 

「幸せを得ました」

 

という非常に含蓄のある言葉が返って来たそうです。

 

「自分に克つ方法を徹底的に研究しよう」  小平 奈緒

 

小平選手は、本番に弱く前回大会のソチ五輪では本来の力を発揮できずに終わってしまったという過去があります。

その時に、自分に必要なものは何かを考え、強豪国オランダにスケート留学に行ってみると「勝つためには相手を殺すくらいの闘争心を持ちなさい」という指導を受けます。

 

”私は人を殺してまで勝ちたいと思わない。だったら自分に克つ方法を徹底的に研究しよう”

 

そこで、目をつけたのがコーナリングは技術を磨けば、自分の武器にできると考え日本の古武術を学んでいった。

欧米から学んできたものを良しとせず、日本人には日本人らしい考え方、体の鍛え方、戦い方があると体現しました。

 

結果、日本人女子スピードスケート史上初の金メダル!

そして、冬季五輪では日本人最年長の金メダリストとなりました。

 

心の置き所一つで今、この瞬間は変わる

 

あらためてこの3名のメダリストの事例を振り返るだけでもウルウルきてしまいますが、

共通することは挫折の後、その事象の捉え方を変えて”鴨居”に合わせにいっている事です。

我を削っているんですよね。

 

高梨選手は、プレッシャーはそれまでなかったけど、「ある」ということに気付いたのかもしれません。だから、プレッシャーを超える練習をするという行動に。

 

羽生選手は、大技を持って平昌五輪に臨もう思っていたけど、それができない状況になってしまったので我を捨てたからこそ、新しい幸せを掴んだと言えます。

コンフォートゾーンを破って、新たな域に達したということですね。

 

小平選手は、1度オランダ留学という方法で挫折を乗り越えようとしたけど、「違う」と気付いて、あらためて事象に対する自分を見つめ直すことができたといえますね。

 

このように、どの選手も考え出したらすぐに潰れてしまいそうなプレッシャーに潰されないため、挫折という事象をどのように捉えて”自分に克つ”には、心の置き所一つだということですね。

 

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まとめ

 

いかがでしたか?

経験豊富なお二人の対談ですので、非常に深い内容となっていますね。

五輪選手だから特別というわけではなく、我々もほんの少しだけ意識を変えるだけで行動が変わりますよ。

 

「散ることを知りながら咲くことを恐れず」

 

響きますよね。

事象のいかに捉えるかというのは、俯瞰して物事をみる必要があります。

そのためには、マインドフルネスが有効と言われていて高梨選手をはじめトップアスリートがメンタルトレーニングの一環として取り入れています。

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