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人は見たいものしか見ない

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寝坊をして焦っている時、走って駅に向かわないといけないのにカギが見つからないってことありますよね。それで遅刻の連絡をしようと携帯を持った瞬間、さっき探したはずのテーブルの上にカギがあったという経験はないでしょうか。

そのな時の脳の仕組みを調べてみました。



なぜ見えなかったのか

 

人間の視界に入るもの全てを脳が認識してしていると大変なパワーを消費してしまうので、新たな情報として認識しているのは3%ほどです。その他の情報は脳が認識していないので、そこにあっても無いののと同じことになるんです。

この仕組みをRAS=Reticular Activating System(網様賦活系)と呼びます。

 

RASってなに?

 

脳は「情報空間」と「物理空間」をともに”現実”として認識します。

脳が”現実”と認識するのは、”より臨場感の強い方”です。

先ほどの寝坊の話では、寝坊したことでパニック状態になっていて、「情報空間」を現実として認識し、「物理空間」のテーブルの上のカギを”認識していなかった”というわけです。

この認識していなかったことをスコトーマ(心理的盲点)と呼びます。

この時、脳の中で思考を司る部分(前頭前野)の働きが悪くなり、思考が低下するためスコトーマができるんですね。



 

他にもこんなことないですか?

 

パソコンを買おうと決めた途端(臨場感が高まる)、パソコンに関する情報がどんどん入ってくることないですか?家電製品のチラシが目に入ったり、電車内の広告など先週もきっとあったのにアナタに興味・関心がなかっただけで全く目に入っていなかった(認識していなかった)というわけです。

まとめ

 

このRASを完全に無くすことはできません。でもこの仕組みを逆手にとって考えると、自分の願望や目標を心から考えて脳に焼き付けておくと、それに関連した情報がどんどん舞い込んでくるんです。

その時に重要なのは、願望や目標が叶った時のイメージを鮮明にすること。(イメージング)

それによって”臨場感が高まって”脳が現実のことだ認識します。そうすると脳が勝手に働いてくれて必要な情報をどんどん拾っていってくれるというわけです。

この作用を利用しない手はないですよね。アナタに必要なカギを勝手に探してくれるんですから。