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対談:命を知り、命を立つ

人間学を学ぶ月刊誌「致知」2018年3月号 特集テーマ「天 我が材を生ずる 必ず用あり」の対談記事。イエローハット創業者であり、”日本を美しくする会”相談役である鍵山 秀三郎氏と声楽家佐藤 しのぶ氏両名の恩師との出逢いや教え、逆境に処していく心構えについて語られているのでご紹介します。

 

ソプラノ歌手 佐藤しのぶ

 

もともと幼少期からピアノを習い始め、高校進学の際に大阪音楽大学付属高校を目指してピアノのレッスンに通おうとしたところ中学生からでは間に合わないと一笑にふされたそうだ。しかし食い下がって自分で合格までを逆算して毎日11時間練習に励んだそうだ。

そんな中、音楽関係の入学試験で副専攻の楽器の練習もしないといけないんです。管楽器や弦楽器であれば、通常ピアノが副専攻として受験に向けて練習していくんですが、ピアノ科を目指す場合はそれが声楽なんだそうです。

その声楽を習いに行った先生が当時イタリアから帰国したばかりの大阪音楽大学の助教授で、先生の綺麗な声に感動するとともに「君は綺麗な声をしてる。ねぇ君、僕と一緒に勉強しない?」という縁を活かして声楽科受験へ転向を決めたそうです。これぞ”出逢い”ですね。


その後、東京の国立音楽大学に進学し練習を重ねるものの、両親からは音楽家になることを反対され音楽の先生になるべく赴任先の学校が決まるという段階まで来ていた矢先に人生を変える電話が鳴った。

大学でレッスンを受けていた師匠が、プロのオペラ歌手を養成するオペラ研修所へ推薦していたにも関わらず音楽教師になるということで倒れてしまったという一報だ。

その電話は先輩歌手からで、頭をガツンと叩かれたような衝撃を受けたと語っています。

 

「あなたはこんなに先生が思ってくれているのに、やめてしまうなんて贅沢だ。今まで教えていただいた先生が倒れているのに放っておくのか」

 

ちょうどその時実家で父親と障子の張替えをしていたので相談してみると、

 

父「せめて受けるだけ受けたらどうだ。それがこれまでお世話になった先生の恩に報いることだろう」

しのぶ「え、いいの?」

父「だけどお前、受からないな?」

しのぶ「お父さん、心配ない。私そんなにうまくないから大丈夫よ」


日本のうた~震える心

と、こんやりとりで受験が決まり見事に合格したそうだ。当時、オペラ研修所の最年少だったという。

その結果、師匠は元気になり父親はものすごくがっかりしたそうです。しかし、このエピソードがなければソプラノ歌手佐藤 しのぶは生まれなかったんですね。もう成るべくして成ったとしか言えないですね。

 

その後は、オペラ研修所で修行を積み日本を代表する作曲家 団伊玖磨氏に見出され華々しくデビューし、イタリアやウィーンといったオペラ発祥の地でプリマドンナを務めるトップ歌手と成っていったんですね。

プリマドンナ(Prima donna)は、オペラ主役となる女性歌手イタリア語

概要

通常は、ソプラノ歌手が充てられる。一番注目される役(位置)という意味で、オペラ以外でも比喩に用いられることがある。 (Wikipediaより)

 

数年前までは、団伊玖磨氏の代表作オペラ「夕鶴」の公演ではプリマドンナを務め、ご主人の現田茂夫氏が指揮者を務めることが恒例でしたね。

 

掃除の神様 鍵山 秀三郎

 

鍵山氏は昭和8年生まれで幼少期は大変裕福な家庭で育ったという。しかしその分というか非常に自堕落な生活をしていたと振り返っている。そんな鍵山氏の転機とは、ご想像の通り戦争だったという。

それまではわがまま放題で遊びたいだけ遊んで宿題もやらない少年だったのが、疎開生活で身を粉にして働いている両親の姿から両親のありがたさに気が付いて非常に勤勉な少年に大変身。両親に少しでも楽をさせたい。少しでも兄弟の役に立ちたいという一念を胸に82歳で病に倒れるまで突き進んで来たという。

 

その後、”掃除の神様”と呼ばれるまでになった所以は、二十歳で東京に出てカー用品の会社に就職してみると、その職場は油や埃で汚く言動も粗暴粗野といった状態が業界全体に蔓延していたのでたった一人で掃除を始めていたという。8年経っても何も変わらなかったので自分で独立してやっていくしかないと考えて現在のイエローハットを創業するという流れだ。それからも業界全体との軋轢は続くが、厚い壁に少しずつ穴を開けることの積み重ねで業界の悪しき習慣を変えて来たと振り返っている。

その後、平成5年に「日本を美しくする会」を発足し、現在は全国125団体、ブラジルや台湾など海外にも広がっているそうだ。


そんな鍵山氏の原点とも言えるエピソードが高校時代にあった。

恩師から、今北洪川(いまきたこうせん)の「禅海一瀾」(ぜんかいいちらん)を読むように薦められたことだという。こんな難しい本は無理だと言うも、分からない。難しい。と思うことが大切だということで読んでみた。

その中で印象に残っている言葉が2つ。それが鍵山氏の人格形成に大きく影響している。

 

「百萬の典経 日下の燈」(ひゃくまんのてんきょう にっかのとう)

 

知識は大事だけど、実践の伴わない知識は何にもならない

 

「朽木糞牆」(きゅうぼくふんしょう)

 

朽ちた木では彫刻は出来ず、腐った壁では塗り替えはできない

 

以前の大阪桐蔭高校野球部監督の話で取り上げた、”人を育てる”ということはこういうことなんでしょうね。

卒業後も恩師と交流があり、いろいろな話をした中で忘れられないものとして最後に1つ鍵山氏は話している。

 

「心身を浄化し、此れを以て国家を厳浄せよ」

 

まず自分自身を清めて国を綺麗にしろ。という意味ですね。これが”掃除”への原点になっているんでしょうね。

 

まとめ

 

毎号目玉となる対談記事が楽しみで非常に勉強させて頂いていますが、今回はなんとまとめたものやらとなかなか進まなかったです。しかしながら、ここまで書いて感じるのは両者とも良き師に出逢い、実践してきたこと。そして、自ら道を洗濯して突き進んできたことだと感じました。

 

鍵山氏においてあなたもご存知の通り、実践の積み重ねの人物で表情から滲み出てくるものがあるので私は掲載写真を見ると、いつも”いい顔をしているなぁ”と思って見ています。

致知の読者の方であれば鍵山氏の登場頻度も高いのでご存知だと思いますが、代表的な著作として「凡事徹底」があります。こちらは本当に当たり前のことを当たり前にコツコツ積み上げていくという基本を書かれていますので、まだ読まれていない方はぜひ読まれることをお勧めいたします。

凡事徹底 (活学叢書)

また、佐藤しのぶさんの歌声はぜひコンサートに足を運んで聞いて頂きたいです。

正直、歌手としての旬はとうに過ぎていますが、その音楽性はやはり素晴らしく心に訴えかけるものがあります。

実は、私は学生時代にオーケストラをやっていた時、客演できて頂いたことがありプッチーニの「蝶々夫人」「トスカ」からの抜粋を間近で聞きました。もう身体が痺れるほどの衝撃でしたね。

人間の声ってこんなに響くのかと思うほど、ホール全体に下から響いてきます。そして、演奏会形式といってオペラの中の1曲をオーケストラの前で歌うんですが、歌っている時にその情景が目に浮かぶほど表現力がスゴイんです。

あの時ばかりは、世界のトップレベル人はやっぱり違うなぁ〜という感動がなかなか冷めなかったことを覚えています。ぜひ、この感動を味わって頂きたいです。