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客観視するとは俯瞰して自分をみること

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かつて松下電器(現:パナソニック)の松下幸之助さんは、「お客様は神様です」という名言を残していますが、現代では言葉尻だけ捉えて謝った理解が蔓延し、モンスター顧客を生み出している。

そもそもは、カラーテレビの二重価格問題について婦人団体が松下電器の全商品ボイコットの声を宣言したという事態の時に、こう言ったそうです。

 

「婦人団体の会長や副会長が言うてると思ったら商売の基本もわかってない。と腹がたつけど、神様があの人たちの口を借りて言うてくれてはると思ったら、腹立てるわけにはいかんわな」

 

この1年後、松下製品の市場占有率はボイコット宣言前の数字を上回るまでに回復したそうです。

もちろんその1年の間の企業努力というものは凄まじいものであったと思われますが、”最初の捉え方”が誤っていると1年後の結果には繋がっていなかったのではないでしょうか。

 

いかに捉えるか

 

もし、このボイコット宣言の際に、《商売のわからない婦人団体の会長や副会長が!》と思っていたらどうなったでしょう。おそらく、より良くするための企業努力はなされなかったのではないでしょうか。物事には色々な側面があり、ある一面から捉えただけではその物事を捉えたことにはならないのです。

ある一面を捉えて、反応的な行動を取っていると気付かないうちに大きな判断ミスをしている時があるのではないでしょうか。

そのためには第三者の視点で物事を捉えること。松下幸之助さんは、”神様”という第三者を通すことで

物事を捉えて、松下幸之助個人や松下電器と婦人団体の立ち位置・関係性を捉えたということになります。



 

それはスゴい人だからできるんじゃないの

 

大丈夫です。アナタにもできますよ。

できないと思っては何も始まりません。物事を成すためには、”できる”と思って行動を起こすことが第一歩です。”私にはできない”と思っている時点で、何の行動も起こさないので何かを得られるわけがないですよね。

 

松下幸之助さんも瞑想の実践者として有名ですが、ここで瞑想を通した客観視のやり方をご紹介しますね。

 

①まず、瞼を閉じて呼吸を整えていきます。

 

②呼吸に意識を集中しようとしてください。

(この時に、いろんな雑念が出てきます。例えば、”電話するの忘れてたな”とか”ご飯どうしよう”とか

あの時あんなこと言わんかったらよかったなぁ”とか)

③ほんとにいろいろ出てくると思いますが、今は呼吸に意識を集中させます。

出てきた雑念には、”電話””ご飯””いらん事”とラベルを貼ってさよならして呼吸に意識を戻します。

 

※安心してください。瞑想の達人と言われる人でも、最大8秒までしか一つのことに集中できないんで

 す。それだけ人間の脳は働いているんです。

 

④このように呼吸に意識を集中して瞑想を行っていくと、スーッと力が抜けてきます。

(瞑想を習慣化していくと、どんどん上手くなっていきますよ。)

 

⑤瞑想状態が続いていると、さっきラベルを貼ってさよなら物事が自分のまわりに漂っているのがわか

るようになります。(この辺からは、かなり感覚的な話になります)

 

⑥この状態でそれぞれの物事を見てみると、「あぁ、そういうことか」と感じることがあります。

このような一連の物事の見方が、”俯瞰して物事を見る”ということですね。この時、物事に対して感情的に反応することはなく、あくまで”思考のフィルタ”を通して物事を捉えることができるようになります。

 

瞑想って何なんですか

 

瞑想っていう言葉だけでは、どうしても怪しいと思われてしまうと思います。(なんか宗教団体とかやってるやつでしょ?!ってイメージありますもんね。)

 

しかし、”瞑想とは自分自身と対話をする方法”なんです。

 

人間というものは、幼少期からの育った環境や各年代で置かれた環境によって作り上げられた”常識”というものに縛られて、”本当の自分”という存在が見えなくなってしまってるんです。

また、人間は”思考”によって意思決定をして行動するはずが、現代では過度のストレスにさらされ自分自身を守るために本能が働いて”感情”が優先され、合理的な判断ができずに反応的な行動になることがあります。

(思い当たることありませんか。自分自身であったり、周りの人にもいますよね。何かお願い事して

も、考える間も無く逃げ口上を返してくる人)



 

まとめ

 

物事を俯瞰して見ることの重要性はご理解頂けましたでしょうか。

方法として、瞑想が有効であり習慣化するとどんどん上手くなっていきます。

なぜかというと瞑想を行うことでストレスホルモンのコルチゾールが減少して、現代のストレス過多状態を和らげてくれます。そうすることで、脳内の”感情を司る部分の活動を抑える”ことにつながり、かつ”思考を司る部分の活動を活性化”してくれるんです。

 

良い事ずくめですよね。だから、トップアスリートや名だたる経営者の方々は瞑想を実践してるんですよ。(ちなみに、幸福感も高まるんで、良いことがあろうがなかろうが毎日幸せって感じるようになります)

 

というわけで、”感情”にまかせて反応的な対応をしていると大きな判断ミスを犯す可能性があるということ。そして、”思考”というワンクッションを入れることでより良い判断ができるようになる。

(この判断が、結果的に正しいかどうかはまた別の問題ですね)

その”思考”というワンクッションを入れるための方法として、”瞑想が有効な手段である”というお話でした。