速読の効果というと何を思い浮かべますか?
本が速く読めるということはどういうことなのか。
ただ速く読めるだけではない。
速く読めるその先に何があるのかを、速読の効果としてまとめています。
速読の効果はコミュニケーション能力が上がること
「速読」という多くの人にとって未知のテクニックで得られるものは何か?
と問われると、ありきたりな言葉になりますが「頭の回転が速くなる」ということ。
違う言い方をすると、「おもしろい人」になっていくということです。
どちらもよく聞く言葉ですが、あまりにも抽象的すぎて掴み所がない表現とも言えます。
例えば、あなたが相手のことを「頭の回転が速いですね」とか、「おもしろい人ですね」と表現する時、どのような状況かを考えてみてください。
その時、自分が思いもよらなかった言葉や行動に刺激を受けたからではないでしょうか。
逆の立場で考えてみましょう。
その「頭の回転の速い人」や「おもしろい人」に、あなたが何かを伝えたとします。
その時に、あなたが伝えたいことをしっかり理解して、プラスαの返答をもらえるとどうですか?嬉しいですよね??
そして、安心感を得られると思います。
この時、「頭の回転の速い人」や「おもしろい人」はまずあなたのことを理解して、+αで自分の持っているものを返しています。
それは、「理解してから理解される」というスティーブン・コヴィー博士の“7つの習慣”の1つとなるわけです。
これこそが、本来の意味でのコミュニケーション能力が上がるということだと考えます。
速読の効果は、速く読むだけではない
速読がテーマとなると、こんな話を聞いたことがないですか?
「今まで1時間で1冊読んでいたなら、読書スピードが10倍になれば1時間に10冊読めるんですよ」
これってただの計算上のもので、これこそ「机上の空論」だと思います。
多くの方にとって、そんなに読みたい本が山積みになっているか?という問題で、そもそも10冊読む必要があるのなら、今すぐにも読み始めるしかないんですよね。
それよりも、多くの方は「読む時間がない」という理由で読書ができない。
結果として、読書に抵抗ができて読まないままで過ごしていきます。
しかしながら、速読を身につけて10倍のスピードで読めたとしたら、6分で読めるわけです。
さすがに興味関心を抱くようなテーマの本があったなら、6分の時間は捻出できますよね。
大人の世界では、読書量と年収が比例するという話もありますが、あなたが本を読むことを億劫に感じるように、読書量を増やそうとしても時間は誰にとっても平等です。
もっと知識を得る必要があったり読書量を増やすのであれば、スピードを上げる必要がありますよね。
だからこそ、経営者をはじめとする新しい情報をキャッチする必要がある方が速読を身につけているというわけです。
【効果】速読で体感できる3つの変化や違い
すごく単純な話で、読書をしているかしていないかで知識の量が変わるということはご理解いただけると思います。
速読を身につけて体感できる3つの変化や違いを「A」「B」「C」「D」という4つの記号でご説明します。
知識がないとAとCの関係性がわからない
相手がAとCの関係の話をしている時、あなたはどうにも理解ができないという経験はないでしょうか?
Aに関する専門的な知識はある程度持っているのに、なぜCの話をしているのか?
その時に、あなたと相手の間でどのようなギャップが起こっているのかを考えて見ると以下のようになります。
相手は、A→B→Cという流れが当たり前と思って話を展開している。
あなたは、A→Bの知識はある。しかし、B→Cの知識を持っていないので、A→Cの流れが理解できない。
このように文章で読むと当たり前のことが、日常で起こる食い違いのほとんどです。
その差は、<知識の差>になりますよね。
B→Cの知識さえあれば、お互い理解し合えるのです。
自分がどこがわからないか(盲点)がわかる
上記の話の続きで考えてみます。
もし、あなたが読書に代表される“知識を得る行動”を行なっていたとしたら、、、
AとCの間に、自分の知らない何かがあるんじゃないのか?
という疑問を抱くようになります。
そうすると、「A→Cの関係がわからない。A→Bの関係はわかっているけど」という質問ができますよね。
これが、世間で言われる“質問力”というものですよね。
そして一番重要なのは、自分自身でAとCの間に何かあるんじゃないか?と疑問が湧くということ。これがあるかないかで人間の行動に大きな違いが生まれます。
新しい情報と既知の情報で相乗効果が発揮してDが生まれる
そして、ここが一番重要なポイントです。
あなたが「B→Cの関係」(新しい情報)を教えてもらって理解ができたとします。
その時、既知の情報としてAに関する専門知識とCに関する多少の知識を持っていたとすると、B→Cの知識を得たことでこのような発想が生まれます。
C→Dに繋がるんじゃないか?
これが相乗効果を発揮するということです。
このような手法を形にしているのがブレーンストーミングやマインドマップですよね。
思ってもみないアイデアが生まれると言われています。
速読の効果は子供の勉強でも一緒です
このようにABCDの記号で考えましたが、子供の勉強でも同じです。
土台となる知識を入れる時に、速読のテクニックを使うと時間短縮になりますし、通常よりも記憶に定着します。(細かな説明は省略します)
その土台ができてから、わからない点を調べてわからない箇所を埋めていくということで知識が広がるということですね。
ここで大人でも子供でも大前提としてご理解いただきたいことがあります。
人の頭の中はみんなバラバラで全く違う!
これが非常に重要で、どうしても肩書きや年齢などでなんでも知っているんだろうなと思ってしまうのが人間です。(←勝手な思い込み)
しかし、ABCDの話のようにあなたが知識を仕入れる行動をとっていたなら、そうは思わなくなるでしょう。
1つの単語から連想することって、人によって全く違うんですよ!!
例えば、「マグロ」って単語から連想することって結構違いますからね。
そして、そのテクニックとして「速読」というものが非常に有効だと言えます。
それは単なる時間の短縮だけではなく、脳内での情報整理の方法が変わるから。
そして、上記でご説明した3つの変化や違いを体現している人って、「コミュニケーション能力の高い人」って言えませんか?
シューカツでよく使われる意味のわからない言葉の代表格ですよね。
1つのカタチを捉えているのではないかと考えています。
まとめ
いかがでしたか?
どうしても速読というと、どれだけ多くの文字数を読めるか(速く読めるか)という点で競争してしまう傾向があります。
しかし、当スクールでは基本的に世間一般の速読講座や教室の目安速度はすぐに通過していただけるので、「速く読めるその先に何があるか?」を伝えていきたいと考えています。
子供さんであれば、成績や受験というわかりやすい結果がありますが、大人も含めた人間としていかにあるべきかを考える上で速読は重要なテクニックと考えています。
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