サッカー日本代表主将の長谷部選手のインタビューでラスト1〜2年は日本でのプレーも考えているというのを見た。本人としてはもちろん母国への凱旋や後進へ何かを伝えたいという思いがあるからだろう。同様に日本のサッカー界を牽引したカズは、50歳にしていまだ現役だ。成績や出場試合数などを考えると、若手を入れた方がクラブとして良いのではという声もあるが、なぜ契約延長するのだろうか。
霧の中を行けば覚えざるに衣湿る
禅語でこのような言葉がある。
周りの環境によって無意識のうちに影響を受けているという意味だ。
例えば、東京育ちの人が関西で何十年住もうが関西弁をちゃんと話すことはできない。
また、悪い人の側にいれば自ずと悪い方向に流れて行く。このようなことで思い浮かぶことはないだろうか。
例えばクラブ活動で
学生時代のクラブ活動を思い出してください。
運動部でも文化部でもいいですよ。中学であれ高校であれ、なんらかのキッカケで初めてクラブに入る時はみんな初心者です。それぞれの学校でそれなりにクラブ活動を行なっていても、夏ぐらいに大会があって他校と練習試合などで接する機会があると、強豪校と言われる学校とそうではない学校では1年生同士でもすでに大きな差が開いていることがありますよね。
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強豪校では、1年生の夏ではこれぐらいのレベルという基準があったり、先輩たちの練習を見ていることで2年後にはこうなっているんだなというのがハッキリ理解できて、そこに向かって練習しているから自然と成長して行く。
そうではない学校はその逆で、強豪校を見てあそこまではできないなと思ってしまっているんですよね。
この周りの環境の違いが、”霧”なんですよ。そして、その周りの”霧”って自分で選ぶというより、受動的である要素が強いと思います。また、本人にとっては無意識なので”霧”の存在に気付かないことが多いんですよ。
しかしながら、そうではない学校も強豪校の”霧”に接する機会があると、ピリッとした空気に刺激を受けて一時的にレベルが上がるということはよくあること。逆に、強豪校がそうではない学校の”霧”に触れた時、思いも寄らないミスをする可能性もあります。
この”霧”をうまく利用する
この”霧”は先ほども書いたように受動的になるケースが多い。
言ってしまえば、ヒトは生まれた時からなんらかの”霧”に包まれているのだ。子どもの時、友達の家にいった時の違和感や親の言葉遣いなど、意識しなくとも感じたり影響を受けているなと感じる節はなかったでしょうか。
そう感じられるならそういう”霧”に入って行くといいんです。
あえてそれまでと違う”霧”を探してその中に入って行くと無意識のうちに影響を受けて変わっていきます。考えるべきポイントは、その”霧”がどのような”霧”かを見極める力が必要になることですね。
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それも本ブログを読んで頂いている方はパッと思い浮かんでいるかもしれませんが、しっかりと求めている”霧”をイメージできていると、出逢います。また、その出逢いを求めて身体が動くようになります。
かつて道元というお坊さんは、出逢いを求めて中国に渡って如浄というお坊さんに出逢っているんですよ。道元は如浄の教えを受けて、日本に帰国ご曹洞宗を開宗しています。
アナタも”霧”なんですよ
これまでに良くも悪くも多くの方に出逢って来ているでしょう。そして新たな”霧”と出逢う。
それまでいろんな”霧”をなんだかんだでアナタは背負っています。誰もがオリジナルブレンドの”霧”を持っています。それこそ意識しなくとも誰かに影響を与えています。
これが冒頭の長谷部選手であったり、カズであったりするわけですね。
クラブ側はその”霧”を求めて契約しています。若手選手をその”霧”によって湿らせるために。
まとめ
今回は”霧”というキーワードを使ってまとめて見ました。
以前、エフィカシーの記事を書きましたが”霧”の影響を受けて、”エフィカシー”が高まって行くんですね。そしてそのエフィカシーが高まった状態が、”衣湿る”状態です。
最初は受動的だったところから、どのような”霧”に包まれるかを考え、自らを”霧”を作り出す。そして、誰かの”霧”の一部になる。その繰り返しが人の成長なのかもしれないですね。
いかに”出逢う”か。
一つ一つの出逢いを大切にして行くことが、アナタ自身の”霧”に深みとコクを付け加えて行くでしょう。