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ブラックフライデーよりクロの日が先なんだって

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今日は”ブラックフライデー”ということだ。今ではすっかり市民権を得たかのような”ハロウィーン”もつい数年前までは、なんのこっちゃだったのにまたまた新手の行事が登場したようだ。

最近、テレビでよく耳にしていたので、「あ、聞いたことあるな」ぐらいの方がほとんどではないだろうか。一応確認してみるとこのような意味のようだ。

 

ブラックフライデー英語: Black Friday)とは、小売店などで大規模な安売りが実施される11月の第4金曜日のことである。アメリカ合衆国では感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日にあたり、この日は正式の休暇日ではないが、休暇になることが多く、ブラックフライデー当日は感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セール日にもなっている。ブラックフライデーには買い物客が殺到して小売店が繁盛することで知られ、特にアメリカの小売業界では1年で最も売り上げを見込める日とされている[1][2]。また、ブラックフライデーは年末商戦の幕開けを告げるイベントでもある[2][3]

以上、wikipediaより。

 



年末に向けて一番売れる日だから黒字になるということらしい。

アメリカでは”ブラックフライデー”に当たる金曜日はお休みになるようだが、日本ではそうはいかない。買い物どころか半ば祝日が入ってしまうと仕事が溜まってしまったり、その日休んだら連休となると数名は休む。仕事が溜まっている上に人手が少ないので、なんとかやり切って命カラガラ家路につく方も多いのではないだろうか。

そんな事情も相まって、日本では昨日(11/23)の祝日に”ブラックフライデー”のフライングをしているお店もあったようだ。iphoneの新機種ではすっかり行列は出来なくなったが、こちらの店舗では行列ができていた。

 

皆さん行列は好きですか??

 

「私は行列が好きだ」という人に今まで出会ったことがない。しかし、実際に行列を目にすることはままある。

思いつくところでは、iphone・ラーメン屋・ポケモンGoなどが挙げられる。テレビで見ていたりすると、「よぉやるわ」って思いながら見ていないだろうか。

しかし、自分自身ちょっと振り返ってみると行列に並んでいたこと必ずあるはずだ。

わかりやすいのがスーパーの特売日。玉子が通常の半額ぐらいで出ていると、開店前から行列だ。

こう考えてみるとそれぞれの行列を構成している人々の属性は全く違うように思われる。

iphone・ラーメン屋・ポケモンGo・スーパーの特売日・・・これらに並んでいる人を全員かき集めたら日本の人口の7〜8割ぐらい集められそうな気がする。なんだかんだ言って行列好きだねぇ〜って思わざる得ない状況だ。

 

バンドワゴン効果

 

こういう行列好きっていうのは、マーケテ ィングでうまく利用されている。

流行っているという空気が勝手に醸成されるので、その店やサービスから得られる満足感、安心感、信頼感が増長されるんです。

たまに店の広さの割に席数が少なくないか?と思う店はないだろうか。ああいうお店もこのようなことを狙っているのかもしれない。もしくは、お客のことを考えられていないか店舗設計のセンスがないかだろう。

このようにパレードの最後尾に並ぶという群集心理を”バンドワゴン効果”というそうだ。

 

なんで並んじゃうんだろう

 

それは”幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンが大きく関係しているんです。

セロトニンは”幸せホルモン”と呼ばれるだけあって、増えると安心感が高まったり楽観的になるんです。

でもね、日本人はセロトニンが少ない人の割合が60%と高いんです。それに対してアメリカ人は20%。

確かに外国人で行列に加わって並んでる人って見ないですよね。日本人は心配性の人が多いということです。


そこで登場するのが”ホメオスタシス(恒常性維持機能)”なんですよ。これは、安心感を感じ続けていたいという人間が持つ本能だ。良かれ悪しかれ、今まで快適だったところに居座りたいというもの。

そこで”同調快感(シンクロニシティ・コンフォート)”の作用を使って、安心感を補充してバランスを整えようとするから行列に加わる。日本人の特徴と言えるんですね。

だから並んでる人たちで、やけにテンション高い人たちがいるのはそういうことだったんですね。

 

まとめ

 

”ブラックフライデー”に話を戻すと、これから12月に入ると本格的な年末商戦に入っていく。

日本の小売業界としては、かつてのように年末だからといって消費が伸びる訳でもないので”ブラックフライデー””ハロウィーン”というものを無理矢理にでも突風に仕立て上げて消費喚起を促す必要がある。

ボーナスという日本特有の制度も、全体でみると少なくなってきているのではないだろうか。かつては夏のボーナスはなくとも冬のボーナスがないと年を越せないと言ったようだが、今ではなんとかやっていける時代になっている。

(昔は、年末年始は世間全体が休みで年末にまとめて買っておかないと食料もないし、仕事もないためまとまったお金が年末に必要だった)

 

制度や文化といったものは姿形を変えていくものだが、最近では日本の家族の象徴とも言える”サザエさん”の打ち切り論が出ている。もはや偶像化された家族というわけで”新たな視聴者層”にとっては理解しがたいそうだ。

 

近い将来、アノ”安心感”が得られなくなるかもしれない。新たな行列を探さなくては。

 

”新たな視聴者層”にとっての”行列”は、いったい何なのだろうか。それは長蛇の列ではなく、”人だかり”程度のもので、多くのサザエさん世代には見つけるのに想像力が必要になってくるだろう。

 



※補足※

そもそも日本では、「ハレの日」という季節感溢れるものがある。

わかりやすいところでは、”土用の丑の日”だ。そもそもなんの変哲もない1日を意味があるように意味づけることで行事とする。

最近では、11月22日の「いい夫婦の日」はハッキリと台頭しているのがわかる。あとは、9月6日の「クロの日」はご存知だろうか。日本では、ブラックフライデーよりも「クロの日」が先だったんですよ。

その日は、ぜひ黒豆や海苔・ひじきと言った黒い物にこだわって食べてみてください。

モノトーンな食卓の1日となりますよ。