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トップマーケター神田昌典氏のインタビュー

「致知」

日本のトップマーケターにも選出され、多数の著書をもつ神田昌典氏のインタビューがある。

人間学を学ぶ月刊誌「致知」2017年11月号「一剣を持して起つ」という特集でインタビューを受け、マーケティングの最前線の話題とともに、一個人としての我々にとって興味深い話題があったのでまとめます。

 

2033年には会社がなくなる

 

神田昌典氏の大胆な予想である。政府が進めている働き方改革が浸透していくと、各人が場所を選ばすに自由に働くことができ、行きたくもない会社に無理して通う必要がなくなるという。

居心地がよく、自分に明るい未来をもたらしてくれる会社にしか人が集まらない。逆に言うと、企業文化がしっかりしていない魅力に乏しい会社は淘汰されていくという。

短期的な売り上げを上げることは栄養ドリンクのようなもので、いかにして企業全体を良くしていくかが大事なことであると説いている。

 

マーケティングは過去50年間に1.0〜3.0まで進化を遂げ、マーケティングの神様お呼ばれるフィリップ・コトラーは最近は4.0のフェーズに入ったと説いている。

 

1.0  自社視点のマーケティング。自社製品のシェアをいかに拡大していくかを考える段階。
2.0  どうすればお客様に満足してもらえるか。顧客満足を追求する段階。
3.0  自社の事業を通じて持続可能な社会の実現にいかに貢献するか。地球視点で目指していく。
4.0  個人が社会といかに調和しているか。自分の内面の思考と行動が調和しているかを追求する
    自己実現のフェーズ。

 



神田氏は20年のコンサルティング活動の結論として、”売り上げを飛躍的に伸ばすマーケティング手法とは、社内の無意識のうちに埋もれている付加価値、未来へ向かうエネルギーを言語化すること”とまとめている。

その作業を通して、”会社と自分のビジョンの一致を見た社員は安心感を持って仕事に打ち込む”ので、社内の協力関係が高まる。その関係から”生まれた言葉は顧客の琴線に触れるもの”にもなる。

このような社内マネジメントシステムや顧客との共創関係を作れるか否かが、会社が新しい未来を開く上で、大きなポイントになる。

 

ブランドとは

 

ブランドとは信者の数。よく言われることは、【儲け】という感じは《信じる者》と分けることができる。その会社に100人の上得意客がいれば、それが”ブランド力”というものです。上得意の数が増えれば増えるほど強いブランドとなっていきます。

 

そのために重要なことは、

 

目の前のお客様を大切にすること。

ブランド力の源泉となる上得意のお客様数は、目の前の一人のお客様から始まる。



 

優れたセルフイメージを持つ

 

神田氏は、勘違いや思い込みでいいので、優れたセルフイメージをもつことを推奨しています。

神田氏自身のセルフイメージとは。。。

ある霊能者から前世は、鑑真とともに日本へ一緒に渡ってきた如宝(にょほう)という渡来僧であると言われたそうな。後日、鑑真の築いた唐招提寺を訪れた機会があり、その日が偶然にも鑑真の命日だったことから「まぁ、そういうことにしておこう」と決めたそうです。

※唐招提寺に行ったのが鑑真の命日で、神田氏の前世が鑑真とともに日本へ来た如宝だという繋がり

 

如方という人は、ソグド人というシルクロードで行商に携わる遊牧民で、鑑真に拾われて仏門に入り、人心の荒廃していた当時の日本に鑑真とともに来日して、仏教の浸透に来日した人物である。

行商に携わっていたことと、仏教を通じて人を育てていたという点と、神田氏自身がマーケティングとビジネス教育に携わっていることが腑に落ち、自分自身の取り組みに確信が持てた。

確信が持てると、恥ずかしいことはできなくなるし、環境に流されてブレることもなくなるとまとめている。

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まとめ

 

2033年といえば、あと16年です。少し前にミレニアムと言っていたのがつい先日のことのようですが、

ミレミアムよりも近い話になっています。(ミレニアムっていう単語覚えてますか??)

いまでは人生100年時代と言われ、2020年には女性の半数以上が50代以上になり、少子高齢化が進んで、2024年には国民の3人に1人が65歳以上になる「超・高齢化社会」となると言われています。

 

そんな中、企業側からみるとマーケティング4.0の自己実現のフェーズにいかに照準を絞るかというポイントが発展のために必要です。

かたや一個人として我々は寿命は長くなり成熟した社会の中でいかに自己と社会の調和を図るか。そのためにも自己のブランドを築くため、どのようなセルフイメージを持って生きていくのか。

”自己との対話”から始める良い時期と言えるのではないでしょうか。