これまで保険の見直しについていくつか記事を書いてきたが、そろそろ決断の時を迎える。
様々な点で検討進める中で、FP(ファイナンシャルプランナー)2人と内資生保のライフプランナー1人と面談を重ねてきた。
基本的な面談の進め方は、どのような保障を保険に求めるか。また、現在契約している保険の内容がどうであるかという点が主なポイントとなる。
その後、話は現役の間に発生するリスクに対応するものか一般的に老後と言われる時期の”生きるリスク”に対応するものであるかという整理がされていく。
その中でも”医療保険”というものは、多くの方が何と無く加入しているというものではないだろうか。
掛け捨ての保険となるので、どうしても保険料の安さが主なチェックポイントとなってしまうがそれだけではないということがプロとの面談で見えてきたのでまとめておきます。検討する機会は人生の中で何度かあると思うので参考にして頂きたい。
【医療保険】必要性を考える!
まずは、医療保険っていつ頃お世話になるのか想像してみる必要があるという。
30代半ばの私は、やはり「60歳を過ぎてから?」または「70歳を過ぎぐらいまでは大丈夫じゃないの??」と思っている。
現に酒・タバコの溺れた時期もあったが現段階で両方とも断つことができ、食生活も健康的と言われる内容だから”生活習慣病”と呼ばれるものは無縁だと思っている。
それでもわからないのが、三大疾病の残りにあたる”心筋梗塞”と”脳卒中”だ。
これらは一度かかってしまうと、後遺症というものが残る可能性がある。その時に入院日数はやはり長くなるのだ。どこかに麻痺が残ったりすると生活そのものが変化数するので30日や60日で退院するというのは難しいことが多いそうだ。
そして仮に退院したとして自宅の受入体制の問題もある。
特に戸建住宅になると、バリアフリーなどの対策工事の必要も出てくるからだ。
この時に、保険料をそれまで何年と払ってきたのに規定の日数が来たので打ち切りとなったらどのような心境か。
また、他にも入用になるので、貯蓄だけでは苦しい状況になることも考えられる。
このようなことから一概に平均値だけを見て判断することはできない。
若いうちに加入した方が保険料は安くなるし、逆にいつでも乗り換えて保障内容を切り替えて行けるということもあるので、そのあたりのバランスを総合的に考えてみる必要がある。
【医療保険】30代40代の選び方
医療保険は、誰もが思いつく保険の第一歩と言っても良いでしょう。
また、若い頃とは違って少なからず体力の低下を感じ始め、健康リスクも少しは身近な話として耳にする機会が増えてきた30代40代という世代。
医療保険を検討する際、中心となる入院日額・入院日数についてFPと相談した結果をまとめておく。
【医療保険】入院日額はどれぐらい?
医療保険の第一歩として、入院日額いくらという問題がある。
5,000円・7,000円・10,000円など金額を選べることがほとんどだが、忘れがちなことが保険の保障だけで入院費用全て賄うわけではないということ。
(詳しくは相談するFPに聞いていただくとわかるが、入院時の差額ベッド代とか少しづつ費用は積もっていく)
万が一の時の医療費として、家計の貯蓄で数十万円のまとまった金額でも1回ぐらいはなんとか払えるかなという蓄えがあるなら、医療保険は掛け捨てになるので普段からの貯蓄にまわしたほうが用途も拡がるという考え方もある。
これは年齢であったり、各人の体調と相談するしかない。
重要なことは、万が一入院する時の日数とこれから毎月保険料を払っていくということを天秤にかけて考えることだ。
【医療保険】入院日数はどれぐらい?
金額以外では入院日数は何日までにするかという点だ。
これはFP(ファイナンシャルプランナー)にとっても答えがない。
それぞれの考え方や実際に携わってきた顧客の状況を見た経験値に影響されるようだ。
それは我々の方も同じで身内の話やどこかで聞いた話でそれぞれが判断するしかない。
入院日数の平均は短くなっているという話は、保険を検討しているとよく聞く話だ。
それはかつての外科手術(開腹や開頭)が少なくなって、内視鏡などで対応することが増えたので入院すること自体が少なくなってきているからだ。
(三大疾病の1つ”がん”であっても、通院治療になるケースが多い。)
入院日数については、30日・60日・90日・120日と選択できるが、短めを進める方も多い。その方が保険料は安くなるのでお客側も受け入れやすい。
(この日数については、月々の保険料に換算すると数百円の差であることが多い。総合的に見て、現在加入中の保険よりも料金が安く、良いものであれば長めに設定していても損はすることはないと思われる)
【医療保険】30代40代の選び方 〜特約に要注意〜
医療保険には、”がん特約”や”三大疾病特約”などがあり多くの場合セットで組み込むことが多い。
がん保険はCMでもよくやっているが、医療保険で別建て契約するよりも内容を理解して特約でつけておく方が3名に聞いたところでは懸命な考え方ではあるようだ。
これらの特約は同じような表記ではあるものの保険会社によって、保障内容が異なるので確認が必要だ。これがよく保険金が支払われないという問題に発展するそうだが、顧客の思い込みもある。
三大疾病特約(いずれか2年ごと1回)という内容で、心筋梗塞で入院となったら心筋梗塞の診断で特約にかかり保険金が支払われる。その後、半年後にがんの診断が下されたらどうなるか。
その時は三大疾病特約の保険金は支払われないのだ。
ここで大事なポイントは、(いずれか2年ごと1回)という条件だ。わかりやすく言うと理由がどうであれ、該当の診断の場合2年に1回だけ保険金を支払いますと言うことなのだ。(保険会社側もパンフレットには明記しているので、しっかりと読んでおきたい)
また、同じような部分で(三大疾病ごとに年に1回)という条件の保険もある。
これだと年に1回という条件は付くが、心筋梗塞とがん両方で保険金が適用されるということだ。
これらのことは素人がパンフレットを眺めているだけでは読み取れないことだろう。特にそれまで入院や手術の経験のない若年層にとっては、想像ができない部分も多々ある。
しかし、せっかくの保険の見直しの機会なのでパンフレットなどの資料はしっかりと読み込んで、不明な点はプロに確認するというスタンスは重要だ。
これからの人生100年時代、人生後半の肉体が衰えた状態でいかに生きるかというのは現在の中年世代はしっかりと考えておかないと前例のない中で決断をして行く中でつまづいてしまう可能性がある。
まとめ
いかがでしたか? 保険はやはり難しいですね。
特に医療保険はまず使う時がいつ来るかは誰も想像していないでしょう。
事故に合うとも思っていないし、ましてや心筋梗塞や脳卒中というのもいつなるかはわからない。当然だ。
その中で起こるかもしれないリスクを想定して保険を準備しておく。その際に我々ができることは健康に意識を向けていつまでも健康ではないが、できる事をしっかりとやって行く事で”生活習慣病”の予防を心掛けて行くことではないだろうか。
今回は、私自身の医療保険を考えるに際して3人の専門家に相談することで、それぞれの視点や考え方を知ることが出来てよかったです。1つの物事にも複数の視点から物事を俯瞰してスポットライトを当てることで、それまで気づかなかったことにも気づくことができます。
最後に重要なポイントは、保険は契約して終わりではなくていざ保険金を受け取る時が重要だ。直接保険会社に問い合わせても、事務手続きの書類しか用意されない。
そんな時に保険金支払いについて相談できるFP(ファイナンシャルプランナー)が身近にいるのは大変心強いことだと、改めて感じたところでした。
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