本日(2018年2月18日)のyahoo!ニュースで毎日新聞の記事が配信されていた。
内容はというとよく労働者の世代について語られるアレだ。世代というと、”バブル世代””就職氷河期世代””ゆとり世代”が現在は主なところでしょうか。
貴方も職場でなんとなく感じているでしょ。なんか仕事へ取り組む温度感の差。
会社の中ではなんとなく個人別に識別しているのがほとんどじゃないでしょうか。一旦、その世代の定義について調べて見ました。
どんな世代がある?
【バブル世代】
バブル世代は、バブル景気(内閣府景気基準日付第11循環拡張期、1986年(昭和61年)11月から1991年(平成3年)2月)による売り手市場時(概ね1988年(昭和63年)度から1992年(平成4年)度頃)に新入社した世代で、とりわけその時期が大学(4年制)卒業時と重なる1965年4月2日から1970年4月1日生まれを指す[1]。短大(2〜3年制)・高専(5年制)・専門学校(1〜3年制)卒であれば1966年4月2日から1973年4月1日生まれ、高校(3〜4年制)卒であれば1968年4月2日から1974年4月1日生まれまでが該当する。以前の「モーレツ社員」(団塊の世代)や、それ以降の「就職氷河期」世代などと比較されることがある[2]。(Wikipediaより)
【氷河期世代】
日本では、就職氷河期時に就職活動を行った世代のことを「氷河期世代」と呼ぶことがある[65]。ほかにも、「貧乏くじ世代」(香山リカ)や「ロストジェネレーション」(『朝日新聞』が2006年8月及び2007年1月5日付28-29頁の特集で使用)などと呼ばれている。この氷河期世代には安定した職に就けず派遣労働やフリーターといった社会保険のない不安定労働者(プレカリアート)である者が非常に多い。『反貧困』の著者である湯浅誠によると、負傷で解雇された氷河期世代の派遣労働者は、「夢は自爆テロ」といい放ったという[66]。なお、ここでは、大卒時に就職氷河期であった1971年度から1982年度に生まれた人々を(狭義の)氷河期世代として取り上げている。(Wikipediaより)
【ゆとり世代】
ここでは主に1987年生まれから1989年生まれのゆとり第一世代の文化と特徴について述べる。
情報化社会の急速な発展の中で成長した世代で、幼少期にはポケットベルが隆盛を迎え、PHSも登場、学齢期には携帯電話の普及率が上昇、飽和化し、インターネットも爆発的な発展をとげ、メールをはじめmixi、twitter、Facebookに代表されるSNSやソーシャルネットワークがコミュニケーションツールとして完全に定着した。通信端末の所持が不可欠な世代である[64]。このように生まれたころからインターネットやパソコンがある環境の中で育ったため、「デジタルネイティブ世代」とも呼ばれている。
音楽においては主に1990年代、2000年代の影響を受ける[注 5]。ただ音楽シーンにおける趣向、ジャンルの多様化、音楽メディアやインターネットの発達(デジタル・ダウンロードなど)などの影響もあり多彩な影響を受けている。
バブル経済崩壊のあとに長らく続く経済停滞の風潮を受け、戦後の経済成長期の世代と比較すると堅実で安定した生活を求める傾向があり、流行に左右されず、無駄がなく自分にここちいいもの、プライドよりも実質性のあるものを選ぶという消費スタイルをもっている[65]。また、結果を悟り高望みをしないため、この世代は「さとり世代」とも呼ばれている。(Wikipediaより)
こうやってみるとよくわかりますよね。私自身も思いっきり”氷河期世代”です。
会社の中でも一番働いている世代になるんじゃないでしょうか。入社して間も無くウエイトのある仕事を任され、なんだかんだで同等の仕事を今もやっているという感じの方多くないですか?
ちょっと周りの世代を見てみると、ちょっと低いレベルの仕事ばっかりやっていたりして「??」ってなる時が多いと思いますが、それは私だけでしょうか。
正規か非正規か
今回の毎日新聞の記事のポイントは2つ。
①就職の際の初職が正規雇用か非正規雇用化によって生活への満足度に差がある。”わなシナリオ”
②氷河期世代は親の介護が必要な時期になり、大量の介護失業者が溢れる可能性がある。
この非正規雇用というもの業界によって多い業界と少ない業界がハッキリと分かれるのではないでしょうか。私自身、2社での勤務経験がありますが正直真逆すぎて驚いた経験があります。
IT関連の企業では非正規雇用がかなりのウエイトを占めています。まぁ、固定の人員を増やすほどではないけど、一時的に案件が集中してリソースが必要だから。という話になるのです。それも数カ月から1ヶ月という人までいます。もちろん継続契約でなんだかんだで数年という方もいるにはいるんですが、非正規雇用の人ってこんなにいるんだ。と思います。
そして、同世代の人が多く(仕事を任せられるというフィルターはかかっているためと思いますが)、その数カ月の契約で渡り歩いていて生活がどうなっているのだろう?っていうのは、正直なところ聞くに聞けないレベルのものですね。
それでも数カ月で去った人もたまにオフィス街で見かけることもあるので、人手不足という波も手伝ってなんだかんだで食いっぱぐれることはないのかなと私は感じています。
初職が非正規だと、、、
現在の生活満足度について「不満」と答えた人は、男性の場合、初職が正規雇用なら43%だが、非正規雇用は62%と、正規を大きく上回った。女性も専業主婦・主婦パートを除くと、正規は41%で、非正規は45%だ。(一橋大学経済研究所 小塩教授の研究より)
正規、非正規に関わらず男性の約半分は生活満足度が「不満」と回答しているということですね。それはそれで悲しい話ではないでしょうか。物理的に何か不満で満たされないものがあるのか、思い込みや何らかの偶像と比較しての満たされないものがあるのだろうか。
1番のポイントは、就職氷河期という”時流に流されて漂着した結果”になっているということだからでしょう。自分自身で決めて選んで進んだ道ではないから満たされない。たとえ物質的に満たされていても、自分自身で決断して進んで輝いている人と比べると満たされていないと感じるでしょう。
◇「初職が非正規」の人は抑うつ度が高い
もうひとつ研究で明らかになったのは、「社会人生活を非正規としてスタートした人は、抑うつの度合いも高い」という事実だ。
「それでなくても、一般に非正規社員は正社員より所得が少ない。その分、メンタルが悪化しやすいことは容易に想像がつくのですが、たとえ所得が同じ水準であったとしても、正社員と非正規とでは、非正規のほうがストレスを抱えやすいことが浮き彫りになりました」(小塩さん)
調査結果をもとに、「ケッスラーの6」という尺度でメンタルストレスを測ったところ、現在の所得などの影響を差し引いて分析しても、初職が非正規の男性の数値は、初職が正規の男性の約1.27倍だった。
面接のたびに人格を否定されたと感じたことで深く傷つき、立ち直れなくなってしまった人もいるだろう。労働問題に取り組むNPO法人POSSE(ポッセ)の調査によれば、11年時点で、就活生の7人に1人がうつ状態だった。
「親からの虐待や学校でのいじめを受けた子どもは、大人になっても幸福感を得にくいとされます。それと同様に、就職氷河期の過酷な経験が、長く尾を引く場合があるのではないでしょうか」
そのうえ、非正規労働者は将来の雇用不安を常に抱えている。年金や保険などのセーフティーネットも、正社員に比べればもろい。「老後はどうなるんだろう」「病気になったら……」という心配は、年齢を重ねるごとにリアルなものになっていく。何より、組織や社会からの孤立感、疎外感は、人によっては自己肯定感を打ち砕き、根の深い悲しみや怒りとなる。
”自己肯定感”が一番大切です。日本の教育では、”均一化”が目的とされ規定のレールの上を行くように教育されています。だから正しかろうが間違っていようが”みんなと一緒”ということに一番安心感を覚えるようになってるんです。(結局、自己肯定感は育たない)
そのことを理解した上で、これからどう考えて行くか。ということが大事なんですよ。
結局、入社試験で落とされて否定されるというのは”選ばれなかった”ということですが、”選ばれた”としても「不満」を持っている人がたくさんいるんです。(程度の差はあると思いますけどね)
いずれにしても「不満」がある。それは受け身だからです。
「不満」を持たなくなるためには、自分で”選んだ”方向に進んで行くしかないですよね。
まとめ
今回、yahoo!ニュースでたまたま見かけて、自分世代(氷河期世代)に直接関わることだったので記事にしてみました。
ここ数十年で社会全体の”価値観”が目まぐるしく変わり、今後もどんどん変わって行くでしょう。これほどの変化がしょっちゅう起こるというのは、人類史上初めてなので現代人が様々な点で不調を訴えるのは致し方ないことです。
日本だけでみても、戦後復興というところからリスタートして1980年代まで右肩上がりで成長してきました。この間になんとなく日本社会全体を覆っている”価値観”が出来上がっているんですが、それ以降は経済の停滞や技術革新などで目まぐるしく変化している。しかし、現代の中心世代である我々の親世代は1980年代までの”価値観”を持って子育てをしてきたので、我々の中にはしっかりとその”価値観”が植え付けられているんですね。
このように自分自身がどのような環境に置かれているのか客観視して、次の一手を考えること。
雇用の不安からくる思考停止、抑うつ状態には”マインドフルネス”が有効です。
受け身のまま流されてきたから”今”がある。”今”の自分を客観視して、自分自身を見つめる時間をほんの少し持つだけで”未来”が変わりますよ。