これまでにオーケストラのコンサートに足を運ばれたことはありますか?
なかなか敷居が高く感じたり、どこでコンサートをやっているのか想像もつかないという(脳科学的に言うと、RASの外側ですね)状態かもしれないですね。
貴方も聞いたことがあるかもしれませんが、クラシック音楽って指揮者やオーケストラによって全然違う個性が出るんですよ。だいたいその違いを感じるには、CDや最近ではYoutubeで聴いていると違いを感じるんです。
その違いっていうのが、難しくてクラシック音楽は基本的に楽譜は同じものなんですよ。(途中で作曲者によって改定されたりで〇〇版とか種類がありますが、その版はその版で選択したら同じ楽譜なんです)
その同じ楽譜を見て演奏するけど、全く同じ演奏にはならないし、同じ曲でも感じや雰囲気が変わったりするのが個性なんですね。
で、普通のコンサートに行くとオーケストラと指揮者の組み合わせは1つなんですが、この”大阪4大オーケストラ”の響演は4つの組み合わせが一回で楽しめるということなんです。
オーケストラは人間の集団なので、その瞬間その瞬間に様々な変化があります。主には”間”何ですが、これは本当に少しずつ積み重ねが全体へ大きく影響するんですよね。
そして、指揮者も年齢やその時々の心理によって、テンポ(音楽の進む速さ)や進行がだいたいの幅の中で変動します。そのオーケストラ自体の持つ”幅”や”ゆらぎ”と、指揮者の持つ”幅”や”ゆらぎ”がどのようにブレンドするかが面白いところ。
ここまでは初心者の方にはすぐにはわからないところですが、この”4大オーケストラの響演”であれば「あ、このことかな?」って少しは感じられるかもしれないのでご紹介します。
演目
【出演&プログラム】演奏順
尾高忠明〔ミュージック・アドヴァイザー〕
大阪フィルハーモニー交響楽団
エルガー:序曲『南国にて』作品50藤岡幸夫〔首席指揮者〕
関西フィルハーモニー管弦楽団
チャイコフスキー:
バレエ音楽『白鳥の湖』ハイライト
(藤岡幸夫セレクション版)飯森範親〔首席指揮者〕
日本センチュリー交響楽団
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
作品34外山雄三〔ミュージック・アドバイザー〕
大阪交響楽団
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68以上、ぴあ関西版WEBより。
このような演目であれば、初めて聴きに来た人も通の皆さんも楽しむ部分はありますね。
あんまりクラシック音楽知らないんですけど、、、という方もブラームスの交響曲1番であれば”のだめカンタービレ”でも良く取り上げられていたので、聴いたことある!ってなりますよ。そして、名曲中の名曲ですのでお腹いっぱいになって帰れます。
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玉木宏は、のだめカンタービレの千秋のイメージがまだ抜けないことに悩んでいるってこの前インタビューで言ってましたよ。
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指揮者陣が良いんです!
《マエストロからのメッセージ》
大阪フィルハーモニー交響楽団
ミュージック・アドヴァイザー 尾高忠明
■東京でこのコンサートのことを初めて聴いた時、すごいことをやるな大阪、と思ったものですが、まさか自分が参加することになるとは考えてもいませんでした。今回私たちが演奏するのはエルガーの序曲『南国にて』。エルガーがイタリアに家族旅行に行って、その風景に触れた時、もう私は作品が書けた、と言った有名なエピソードがあります。エルガーの音楽の持つ独特のノスタルジーは日本のお客さまにも理解し易いものだと思います。大阪フィルと彼の心情が伝わるような演奏をしたいと考えているところです。関西フィルハーモニー管弦楽団
首席指揮者 藤岡幸夫
■今回、私たちはチャイコフスキーのバレエ音楽『白鳥の湖』から、私自身が抜粋した、ハイライト版を演奏します。なぜ、普通に演奏される「組曲版」ではないかというと、『白鳥の湖』の中には組曲に含まれない、素晴らしい曲がたくさんあるからなんです。この有名な作品の中から絵本を見るように、改めてその新鮮な魅力を取り出してお届けしたいと考えています。関西フィルと私は来シーズンには、19年目を迎えます。その長い時間が培った一体感溢れる演奏をお聴きください。日本センチュリー交響楽団
首席指揮者 飯森範親
■『大阪4オケ』というこの大阪ならではの企画が第4回を迎えることを、心よりお慶び申し上げます。私と日本センチュリーは今回リムスキー=コルサコフの『スペイン奇想曲』を演奏します。この作品ではヴァイオリンやクラリネット、フルートなど、センチュリーの特長とも言えるソリスト級の奏者たちが大活躍します。4つのオーケストラが一堂に会するという日常ではちょっと味わえない環境の中、センチュリーの個性を存分に楽しんでいただける演奏をしようと考えています。大阪交響楽団
ミュージック・アドバイザー 外山雄三
■私たちが演奏するブラームスの交響曲第1番というのは、こんな交響曲を書いてしまったら、作曲家はあとはどうするんだろうと思われるくらいのものすごい完成度を持った作品です。実際にはこのあと2番から4番までの傑作が続いていくのですが、それにしても1番の輝きはやはり特別なものがあります。私たち大阪交響楽団は何しろ若いオーケストラなので、その若さで作品にちゃんとぶつかっていくことができるように力を尽くしたいと思っています。以上、ぴあ関西版WEBより。
まとめ