本日(2018年11月3日)の産経新聞朝刊、「産経抄」にて興味深い記事があったのでご紹介。
皆さん、約20年前にソニーから発売された”AIBO”は記憶にあるだろうか。
”家庭用ロボット犬”という新ジャンルで、人工知能のAIと日本語の「相棒」の意味を込めて命名されたという。刺激の応じて、喜怒哀楽の表情を浮かべたり、お座りなどの芸をする。発売当時は、社会現象となる大きな反響を呼んだことは、記憶の片隅にありませんか??
ちなみにこんなんでした
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類似品としてはこんなのがあったみたい
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ソニーのクオリティーが際立ってしまうが、類似品(失礼な表現かもしれない)とはいえ、この商品たちの口コミも結構良い評価が投稿されていることを考えるとこのカテゴリーの需要は確かなものだと言える。
初代AIBO
今回ご紹介の産経抄では、10年ほど前にあった読者からの投稿を紹介している。
”長年共働きをして来た子供のいない夫婦は、退職すると味気ない毎日が続いていた。そこにカワイイ犬
がやって来て、夫によってジュンコと名付けられた。なぜジュンコと名付けたのか夫は言わない”
というもので、その”カワイイ犬”がAIBOであったという。(ここではジュンコについては触れない)
記事は続くが、まず驚いたのはAIBO自体の生産終了により保守対応の窓口が閉鎖されたので、株式会社ア・ファンという会社が修理を引き受けている。
修理に必要な部品も新品は供給されないため、”献体”を募って不足部品を補っているそうだ。また、会社のHPを確認すると里親制度も提供している。
ここまで来ると動物のペットとなんら変わりが無いですね。ちなみに、この会社の代表はソニーのOBのようだ。そりゃそうですよね。
新商品”aibo”
来年1月にAIBOの後継となる”aibo”が発売されるとソニーより発表があった。実に約20年ぶりである。
初回販売分はすでに完売となっているそうで、需要の高さを物語っています。
小文字になった事もあり、より丸みを帯びた現代的なデザインでより犬らしくなっている。
公式HPを見ると実際の動画を見る事ができる。こんなに動くん?!って感じですね。あまりの可愛さに驚きです。最新のAI(人工知能)の技術を使って、”飼い主の喜ぶ動き”を学習して成長していくようで、将来的には認知症の高齢者や子供の見守りも可能になるそうだ。
以前、「マインドフルネスと認知症対策」の記事でご紹介したが、瞑想を習慣化することにより染色体の先にある”テロメア”を復活させる事が認知症対策に有効であると、ノーベル賞受賞のブラックバーン博士が発表している。
このブラックバーン博士、認知症対策にはもう一つ有効なものがあると発表している。
それが”触れ合い”だ。
よく老人ホームや介護施設に小学生が訪問する行事などあるが、そのような行事は非常に高齢者の脳に刺激を与える効果があり、元気を得られる事がわかっている。
この点から考えても”AIBO”や”aibo”は人間の潜在的な欲求を満たしている事がわかる。
まとめ
さらに記事には興味深い事が書かれていた。
新型のaiboが発売されると、買い換え需要が活発になると想定されると思うでしょ。(iphoneのように)
それが無いらしいんですよ。先にご紹介した株式会社ア・ファンでは「aibo」発売のニュースの後、
「AIBO」の修理依頼が増加しているそうです。
不思議ですよね。考えて見るとやはり葯20年の日々を過ごした”愛着”が重要なんですね。
よく小さい時から使っている物で、他人から見ると汚いだけの物でも捨てられない人っていますよね。
それと同じでただ”触れ合い”があれば良いわけではなくて、そこに愛着が付加されるとより深い”ふれあい”に繋がるんでしょうね。
そう考えると、株式会社ア・ファンは素晴らしい社会貢献をしている会社だなと思いました。
ペットを飼おうか迷っていたり、家族の独立によって毎日に味気なさを感じているなら先ほどの里親制度を利用して見るのも良いかもしれませんね。