マインドフルネスと速読で脳をアクティベートする教室!
☆冬期講座 受付開始☆

お気軽にお問合せください

ここをクリック

アセチルコリンがヒラメキを生む

ブログ

”アセチルコリン”は、「認知機能」や「ひらめき」、作業効率や発想力・創造力などに関わる物質です。

あれをしたい。これをやって置かないといけないといった状況でもなかなか手を付けられない時ありますよね。おっくうというかめんどくさいというかなかなか身体が動きません。そんな時に、この”アセチルコリン”をうまくコントロールできると「仕事がはかどる」「ひらめきを得る」といったメリットを享受できます。そのコントロールの方法に少しコツが必要になりますのでご紹介します。


とりあえずやってみる

 

やる気がないのにやる気が出る方法はないです。

でもやらないといけない事なんで、やらないといけないしせっかくやるなら楽しい方がいいのはみんな一緒ですよね。

それこそ掃除とかめんどくさいじゃないですか。なんかそんなに困るほどでもないけど、一応やっとかないとみたいな感じです。それでも渋々やってみたら、なんかやたらとハマってしまって家具を動かしやり模様替えしてしまった経験はないですか?

 

けっこういらっしゃるんじゃないでしょうか。

そんなつもりじゃなかったのにやっているうちに、どんどん興奮して(熱を持ってしまって)徹底的にしてしまう事。こういう事象を”作業興奮”と呼びます。心理学者のクレペリンが名付けました。

これは作業をやっているうちに”アセチルコリン”の分泌が始丸からなんですね。

あなたは”クレペリン検査”で名前は聞いた事があるかもしれませんが、検査自体は日本の会社の特許のようです。

 

内田クレペリン精神検査とは

概要

ドイツの精神科医であるエミール・クレペリンが発見した作業曲線を元に、日本の内田勇三郎1920年代から1930年代にかけて開発した。現在は株式会社日本・精神技術研究所が提供している。「内田クレペリン検査」は同社の登録商標(第4500507号)である。

ひと桁の足し算(3、4、5、6、7、8、9の組み合わせからなる)を5分の休憩をはさんで前半15分、後半15分の30分間行わせた上で、1分ごとの作業量の継時的な変化のパターンから性格や適性を診断する。診断の基本的な考え方は、健康で性格面・適性面に大きな偏りのない人に典型的に出現する曲線型を「定型曲線」として置いた上で、その定型曲線との類似度やズレ、定型にあてはまらない曲線特徴の現われ方などからその人の性格や適性を評価するものである。

現在でも一部の伝統的企業の就職試験で用いられているが、実証的な研究はなされていない。[独自研究?]

半世紀にわたって形を変えず使われてきたために、検査の判定方法が広く知られてしまった。すなわち被験者が結果を意図的に操作することが不可能ではない。また、単調な作業を長時間にわたり被験者に課すため、負荷が大きい。

心理学者の村上宣寛は、この内田クレペリン精神検査について、「同じ個人でもそのときの状況や体調によって統計学的に無視できない大きな誤差が作業曲線に表れることから、同検査には、ほとんど意味がない」との見解を示している。

 

やる気が出ないときはやる気が出るのを待つのではなく、掃除の例のように「やる気が出ないから、とりあえず始める」という事が脳科学的には正しいモチベーションアップの方法となります。

 

お昼寝してますか?

 

昼寝をした方がいいって聞いた事があっても、なかなか職場だと抵抗があってできない方も多いと思います。営業車で営業回りしている方は、逆に昼寝の常習じゃないでしょうか。(居眠り運転防止の為でもありますね)

 

この昼寝って、結論から言うとやっぱりやった方がいいですね。

単純に朝から活動していると、脳も身体も疲れて来ますので疲労回復になります。

それがなぜかと言いますと、睡眠(特に熟睡しているレム睡眠)の時に”アセチルコリン”が分泌されるからです。

NASAでパイロットと昼寝の研修をした科学者マーク・ローズカインドは、「たった26分で社員の能力を34%も向上させる経営戦略がありますか?」と言い切っています。

また、日本人を対象にした研究でも「30分以内の昼寝の習慣のある人は、ない人に比べてアルツハイマー病の発症率が5分の1になる」という結果が出ています。アルツハイマー病は、アセチルコリン系の低下が見られるからです。

なので仕事で遅くなった時、エナジードリンクの飲み過ぎで体調に異変が出たり、死亡したニュースがたまにありますが、昼寝しちゃってしっかりと脳を休ませると良いという事です。

逆に、「60分以上の昼寝の習慣がある人」は、アルツハイマー病の発症率が2.6倍に上がるそうです。昼寝のし過ぎは、睡眠リズムが崩れる原因になるからですね。

 

私自身も早起き(5時起床)であることもあって、お昼は眠たくて堪らなくなります。基本的にお昼寝をやいますが、どうしてもアポイントの都合でできなかったりする日の午後はやっぱり調子が悪いと感じます。しんどいままやっててもなかなか前に進まない事が、ハッキリと体感出来ますね。

 

時間帯によってやる事を区別する

 

あなたは時間帯によってやる事を区別していますか?

なんとなく急ぎのものから手を付けたり、明日必要なものを準備するのに夜遅くまでやったりとやっているのは非効率ですよ。

できる環境であれば、時間帯によってやる事を区別すると良い結果に繋がるかもしれません。

 

午前中は「論理的」で「決断力」を要する仕事

 

午前中の脳は、前日の記憶がキレイに整理されている状態なので、机の上に何も乗っていないスッキリした状態なので、整合性・緻密さ・論理性・高い集中力を要求される”論理的で高度な脳作業”が向いています。

特に起床してから2〜3時間は「脳のゴールデンタイム」と呼ばれる時間帯です。

この時間は、他の時間の2倍から3倍の”質”があると言われているので、使わない手はないですね。


午後と夜は「想像力」と「創造力」を求められる仕事

 

午後になると、脳は論理の縛りが緩くなって来ます。そうすると「ひらめき」「斬新なアイデア」が出やすくなるんですね。”アセチルコリン”は午後から分泌されやすくなって来て、ちょっと眠気があるなっていう程度が”アセチルコリン”が活性化しています。

クリエイティブな活動や創作活動を行う芸術家は、夜型生活の方が多いのはその方が活性化していいからなんですね。

 

このようにちょっと時間の使い方を知っていると時間を効率的に使えますね。

このようなブログを夜に書いているのは言語道断ですね・・・・

 

まだ煙草吸ってるの?!

 

すっかり嫌煙される時代になりましたが、もしかしてまだ吸っていますか?

まだ吸っているなら早く禁煙された方がいいですよ。

身体に悪いというのは、よく耳にするでしょうから十分理解されていると思いますけど、脳にも悪いんです。そして、本記事で書いて来た”アセチルコリン”の働きを台無しにしているんですよ。

 

”アセチルコリン”が脳内で分泌されると脳内で「ムスカリン受容体」「ニコチン受容体」と結合することによってその刺激を感知します。

それが煙草を吸うとニコチンが体内に入り、「ニコチン受容体」と結合するんですね。そうすると、”アセチルコリン”と結合したのと同じように頭がスッキリした感じになるんですが、「アセチルコリンは十分あるな」と脳が認識して分泌しなくなっていきます。

そうすると煙草からニコチンを摂取しないと堪らなくなるので、1時間ごとに煙草休憩が必要になるわけですね。結果的に脳を騙し続けているだけです。そして、発ガン率も高まるというわけです。

頑張らずにスッパリやめられる禁煙


読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー [セラピーシリーズ] (ムックセレクト)

まとめ

 

今回も樺沢 紫苑氏の「脳を最適化すれば能力は2倍になる」を参考に”アセチルコリン”について、まとめてみました。

普段あまり耳にすることのない物質ですが、こうまとめてみると「ああ、あの時のアノ感覚てアセチルコリンかなぁ」と思い当たる節があるようなないような。

禁煙については、私自身も過去に成功していて何かが枯渇する感じがよくわかります。あれが”アセチルコリン”だったんですね。禁煙して1年や2年の間は体調が安定しなくて火照ったような感じがする日があったりした記憶(10年ぐらい前です)がありますが、あれは脳が”アセチルコリン”をまた出せるように必死に頑張っていたのかもしれません。

まぁ、禁煙の場合はどちらかという口から胃腸にかけての負担の方が大きくて致命傷につながるのではないかと感じますが、まだ吸ってらっしゃる方はそろそろ考え時かもしれないですね。