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仕事をすぐやる人の行動力

ブログ

「すぐやる」ということがビジネス書のテーマとして最近取り上げられている。

あなた自身も振り返ってみると、嫌なことを先送りにしていやぁ〜な気持ちが大きくなっていったり、さっさとやっといたら良かったなというようなことがないだろうか。

またその逆に、好きなことであればさっさと片付けて行くことができて、周囲からすごいっ!と言われたりすることはないだろうか。


いずれにしても、その差は行動のスピードによるところが大きい。だから「すぐやる」というテーマが取り上げられるのだ。そして、できない人が多いからこそ本が売れるということになる。

そこで「すぐやる」人と「できない」人の違いは何なのか。脳科学の視点からまとめてみます。

あなた自身の状況はどのような感じでしょうか。一緒に考えていきましょう。


結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる


「すぐやる人」と「やれない人」の習慣 [ 塚本 亮 ]

 

その差は10秒

 

「すぐやる」かどうかは10秒で事に当たるかどうかで判定されている。

それは完成までやり遂げるのではなく、何か第一歩となるような行動をとりあえず起こすことが重要で、10秒を過ぎて後回しにしてしまうと、もうなかなか手が付けられなくなってしまう。

貴方も、「言われてみると・・・」と思い当たる節があるはず。

 

この10秒という数字。一体、どのような基準なのだろうか。

この10秒というのは、人間の脳が”無意識”のうちに反応で行動に移す時間の長さです。一般的に6秒程度と言われていて、そこから多少の思考タイムが加算されるので10秒が目安となっている。

察しのいい方はお気付きだろうが、思考タイムが入ってきて長くなってしまうと人間という動物は動きが鈍くなってしまうんです。

 

ヒトは思考脳よりも感情脳によって行動する

 

ここから”人間の脳”に関するお話。

人間の脳は、大きく3つに分類される。

 

①大脳新皮質(思考を司る)

②大脳辺縁系(感情を司る)

③脳幹(生命を司る)

 

このうち①大脳新皮質は、”新”という字が入っていることもあり”新しい脳”と呼ばれ、②大脳辺縁系と③脳幹は”古い脳”と呼ばれます。

特に、②大脳辺縁系の中には、記憶を司る”海馬”と情動を司る”扁桃体”があり、この2箇所の連携が人間の行動に大きく影響を与えます。


”海馬”には記憶が蓄積されていて、何らかの刺激が入ってきたときに”海馬”の中の過去の記憶を確認して扁桃体が反応するが、何度となく同じような刺激が来ると”扁桃体”が勝手に反応するようになって来る。この時に扁桃体が、”不快”と感じている刺激がきた場合はその人のパフォーマンスが著しく低下してしまうんですね。これを”扁桃体ハイジャック”と呼びます。

この時、”扁桃体”は大きくなっていてその人のIQを下げてしまいます。IQが下がるということは、思考を司る①大脳新皮質の働きが弱くなってしまってカバーできないということになります。

 

このことから、人間の行動の源は”感情脳”であり、”感情脳”がいかに感じて反応するかによって人間の行動が変わって来るということです。

ということは、この”感情脳”特に扁桃体をうまくコントロールできれば、パフォーマンスが向上するというわけです。このような考えからGoogleでは、マインドフルネスを活用したSIY(Search insaide yourself)というプログラムが開発されました。

 

マインドフルネスで感情脳を制御する

 

Googleは貴方もご存知の通り全世界から優秀な頭脳が集まっているが、ある時業績が頭打ちとなっていた。優秀なスタッフたちにも関わらず、期待されるパフォーマンスを発揮されていない状況だったそうだ。

その時、Googleの優秀なエンジニアたちも売り上げや周りとの競争などで頭を悩ませることで扁桃体が大きくなっていき、パフォーマンスが低下していたのだ。

それを克服するため、”Search Insaide Youself”というプログラムが開発された。

 

マインドフルネス瞑想の時間をとったり、普段意識していない行動を意識に上げることを意識する瞑想の時間をとることで、飛躍的にGoogleの業績は回復していった。

そしてこのプログラムの素晴らしいところは、その瞑想によってどのように効果があるかを科学的検証を加えている点だ。

マインドフルネス瞑想を8週間 朝晩20分ずつやっていると記憶を司る海馬が5%増大し、扁桃体が小さくなったという。この2点を持って、”感情脳”を確実に縮小させて人間の行動にプラスの影響を与えてくれる。

サーチ・インサイド・ユアセルフ 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法 / 原タイトル:SEARCH INSIDE YOURSELF[本/雑誌] / チャディー・メン・タン/著 マインドフルリーダーシップインスティテュート/監訳 柴田裕之/訳

 

まとめ

 

  ”感情脳”が勝ってしまって行動に制限が出てしまうのは仕方がないことだ。

かつて人間があくまで動物の一種だった時代、小さな体で身の安全を守るためには危機管理を徹底しないよ種の保存はできなかった。その危機管理に大変役立っていたのが”扁桃体”というわけだ。

”扁桃体”によって生命は守られてきたが、現代では生命に関わることでもないことでも影響を与えることで注目されるようになっているのだ。

いかにうまく”扁桃体”と付き合うことで、無意識レベルでの反応を良いものに変えていくか。それだけで格段にパフォーマンスの向上が期待できる。

そのためにも、”マインドフルネス”が有効であることが科学的に証明されているのだ。

 

また、テーマに戻るが「すぐやる」人に変わるのにも、ある日突然変われるわけではない。

小さなことでいいので、刺激を受けたときにすぐにやってみるという体験を積み重ねて行くこと。

そうすることで脳は勉強して行く。いかにすぐに行動することにメリットがあるのかということを。

 

そして今回、密かなキーワードとして”無意識”が出てきた。

無意識に落とし込まれた行動というのは、人間にとって良い悪いを判断されるまでもなく行動にうつされる。この効果を逆手にとったのが、習慣化だ。

なかなか取っ付きにくい継続的な行動でも、最初さえ何とか乗り切って21日間継続すると習慣化されていき、無意識のうちに行動できるまでになる。そうなれば、当初感じていた取っ付きにくさがなくなり行動を積み上げていけるのだ。

 

”習慣化”に関する詳しい記事はコチラ

 

このように「すぐやる」人を目指して様々なテクニックが紹介されるが、大元となる脳の仕組みを知っているか知らないかだけで大きくアプローチが異なると思う。何も知らずに「すぐやる」人を目指して行動したとしても、何らかの要因で”扁桃体”に邪魔をされ実現できなかったら、できなかった体験が積み重ねられて行くのでさらにマイナスへと落ちていってしまう。

 

「すぐにやりたいのにやれないな」と感じる方は、ぜひマインドフルネスをやって見てください。

8週間を待たずとも、自分自身を見違えるほどの行動力を得られることになります。興味を持った時点で、半分はできたも同然。あとはJUST  DO  IT!!